ラミネートフロアの世界市場と日本市場

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ラミネートフロアの世界市場

世界ではラミネートフロアは一般的な床仕上げ材

ラミネートフロアは世界100カ国で使用され、年間生産数量は10億平方メートルと言われています。
特に普及している国は、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、オランダ、ロシア、アメリカそして東欧諸国となります。
ラミネートフロアが普及している国の共通点は以下となります。

  • ストック型住宅(建築物): 既存住宅の流通割合は80%以上
  • リフォーム: ストック型住宅(建築物)では、床材のリフォームも行われる
  • 土足歩行(重歩行):住宅でも靴を履いたまま生活する。
  • 巾木が厚い: 巾木の厚さは15mm、20mm。ひと昔の日本の巾木の厚さ。
  • 框(かまち)がない:上がり框、掃き出し窓などは日本固有の事情。

ラミネートフロアは、重歩行用、リフォーム用に開発されているため欧米では普及するのが当然と言えば当然の床材です。

 

GoogleやYahooの検索エンジンから

GoogleやYahooで検索キーワードを「laminateflooring」、「ラミネートフロア」などで検索した結果、表示された件数を表にまとめました。

検索キーワード別、検索結果件数 (Google)
検索キーワード laminateflooring
ラミネートフロア ラミネートフローリング
2014年10月30日検索時 18,900,000 337,000 134,000
2017年1月26日検索時 23,100,000 1,950,000 368,000
2018年1月24日検索時 47,400,000 2,980,000 1,170,000
「laminateflooring」の検索結果で表示されるサイトは、欧米のサイトが殆どである。
「ラミネートフロア」、「ラミネートフローリング」の検索結果で表示されるサイトは、
上位は床仕上げ材、その他は床材以外のため、決して多いとは言えない。

 

日本はラミネートフロアの黎明期

1990年代後半には日本にもドイツ製ラミネートフロアが輸入されていますが、未だに黎明期を脱していません。ラミネートフロアは一般的な床仕上げ材で、ドイツ、フランス、イギリス、オランダ、米国、東欧諸国が主な市場です。
日本ではラミネートフロアの施工ミスが発生しやすいため普及が遅れていると推測致します。

 

日本で「施工ミス」が発生する理由と対応策は以下の通りです。

  1. 施工説明書を読まずに施工する:対応策なし。施工業者様に問題あり。
  2. 施工説明書を無視する:対応策なし。施工業者様の問題ではなく元請け様が隙間ゼロ施工を指示する。
  3. 施工説明書が1部屋のリフォームしか記載していない:不明点は販売店に相談してください。
  4. 予算上、不陸調整をせずに施工する:対応策なし。
  5. 「置き床施工」が唯一の施工と思われている:置き床施工ができない現場では接着剤施工も検討。
  6. 日本に会った見切り材が無い:接着剤施工を検討してください。
  7. 隙間5mm確保のため厚さ5mmのスペーサーを使用する:壁は曲がっているものです。隙間5mmでは壁の曲がりに合わせ1列目と最終列の幅をカットします。隙間10mmでは幅のカットは不要。
  8. いつものクリック施工をする:施工経験者に散見するミス、クリック施工は商品により大きく異なります。
 
 

日本では「接着剤も釘も不要な簡単施工」は誤り

ラミネートフロア各社の施工説明書は「置き床施工」です。置き床施工では部分的に接着剤や釘などによりラミネートフロアを床下材に固定することは厳禁です。
また、各社の施工説明書は1部屋のリフォームで巾木の厚さは15mm以上を使用するのが前提です。これらの前提条件ではラミネートフロアの施工は簡単と言えますが、日本の住宅では誤った説明となります。
日本の住宅では、巾木の厚さは薄くなり、上がり框や掃き出し窓など欧米には無い仕様(納まり)です。
日本で発生しているラミネートフロアの施工ミスの全てが、誤った「接着剤も釘も使用しない簡単施工」に起因していると思われます。
日本のラミネートフロア施工ミスは5%以下と思われますが、施工ミスはゼロに近づけなければラミネートフロアは普及しません。日本ではラミネートフロアの施工は頭を使い、慎重な施工をしてください。

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